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7.12014
靴にお手入れが必要なわけとは・・・?靴のお手入れ解説編
西野です。
年間を通じてお客様からお問合せの多い質問のひとつに
「靴のお手入れはどうやったらいいの?」
というものがあります。
正直この質問が発せられると「来たな!」
と、多少身構えてしまう自分がいます。(笑)
というのも、「靴のお手入れははこうあるべき」という
公式は存在しませんし、「こんなもんでOKかな」という
線引きに意外と個人差が大きいからです。
「明日結婚式出席だからピカピカに」
とか
「収納前のブーツのお手入れお願い」
などという風に目的が決まって投げてもらえると
「お任せください!」と二つ返事ですが・・・むしろ
「自分でちゃんとお手入れして靴を履いていきたい」
というお客様には、こちらも真剣にアドバイスを
お渡ししたいと考えてしまいます。
ということで本日は靴のお手入れに関するお話。
文字通り「基本のキ」です。
靴のお手入れのキモは常態を保つということ
まずは引き算の問題と考えてください。
靴のお手入れをする楽しさ-面倒臭さ=答え が負になったら、
自分では出来ないということですのでプロに依頼しましょう。
というか、靴の見栄えが悪くなって
「このままでは履けないな」と思ったら
捨てますよって方もおられるかもしれません。
服が汚れたら洗ってアイロンをかけたりしますね?
衣服を清潔に、キレイにするということも
もちろんなのですが、生地の持っている風合いが
そのことによって蘇ってきます。
ジーンズを洗って天日干しすると、気分的に
お日様のありがたさとか、綿の洗いざらしの
気持ちの良さを感じることが出来ますね。
このようなことは靴にも同じことが言えるんです。
靴もお手入れをすることで本来の風合いや
機能がはじめて保てるんですね。
だから洗濯をするように、日常の事として
「ケア」をすることが本来は望ましいんです。
そしてそれが面倒だったりすると続くことではないので、
自分でなんとかしたいってお客様には、せめて楽しさを
感じていただけたら・・・という思いでいろいろ
アドバイスをさせてもらっています。
お手入れ=手を入れる。
文字通りならメンテナンス=修理も視野にはいりますが、
物を使い捨てにしないためにも
まずは「靴のお手入れはどうやったいいの?」
と、ドンドンお問合せください。(笑)
意外な発見(楽しみ)が日常に生まれるかもしれませんよ!
この続きはまた明日...
こちらの靴はフロントに大きめのシミがあったのですが、
サドルソープ(靴のせっけん)で洗い落としました。
水で丸洗いしたわけですが、いわば「スッピン」の状態。
女性の方ならわかると思いますが、すっぴんで外出するのは
抵抗がありますね。
スキンケアどうこうと言わなくても、紫外線や乾燥も気になります。
ということでこのすっぴんの状態から、ちゃんと外出できるように
整えてやるのが「靴のお手入れ」の基本ということです。
次回はその実践編!