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BLOG
10.12014
スゥエードブーツの補色のヒント
10月になりました!
西野です。
いよいよ秋本番ですね。
ということで本日は秋冬のブーツの本命、
黒スゥエードのブーツをお手入れしてみます。
スゥエードのお手入れ用品
まずはスゥエードのお手入れ用品のご紹介から・・・
当ブログではおなじみのWOLYを中心としたラインナップ
左下から
○スプラッシュブラシ
○スゥエードカラーフレッシュリキッド
○ミニワイヤーブラシ(上)
○スゥエードカラーフレッシュスプレー(ニュートラル)
(スゥエードカラーフレッシュスプレーについては
7月の記事でもご紹介していますので是非ご覧ください)
まだ退色の起こっていない新しい靴にはこちらを使って
「プレケア」しておきましょう。
スゥエードブーツのお手入れ
さて、今回はこの中からフレッシュリキッドによる補色と
スプラッシュブラシの仕上げをしていきます。
黒スゥエードのチャッカ・ブーツ
少し色が褪せはじめてます。
まずはブラッシングしてみます。
★スゥエードのお手入れの基本はブラッシング
まず使っているブラシはサフィールの柄付きブリストル・ブラシですが、
もしも泥や汚れが靴にかなり付着している場合は、
「ミニワイヤーブラシ」のようなスゥエードの毛を起こしてホコリを
かき出すような「スゥエード専用」ブラシを使いましょう。
この時もゆっくりと毛並みを起こすように使い、
あまりゴシゴシやって毛をいためないように使います。
なんといってもスゥエードのお手入れの基本はマメなブラッシングです。
スゥエードは「起毛革」と呼ばれるいわゆる「裏革」なのですが、
この毛並みが寝てしまうと色あせたようなムラ感が出て、
元気のない雰囲気になってしまいます。
なので、まずホコリを落とす→毛を立たせるようにブラッシングします。
左:ブラッシング後 右:ブラッシング前
どうでしょう?
これはブラシをかけただけの状態です。
これだけでかなりムードが違うと思います。
★リキッドによる補色とさし色
さて、つぎにフレッシュリキッドを使って補色をします。
通常黒スゥエードには黒のリキッドを使えばよいわけですが、
今回は先にネイビーブルーを下塗りして「さし色」効果を出します。
その後に黒を使います。
リキッドには補色効果と皮革に栄養を与え、革製品の寿命を
延ばす意味もありますので、一石二鳥です。
黒スゥエードには「青系」の寒色系の色目を注すことで、
ミッドナイトブルーのような黒色が出てきます。
夜、蛍光灯の下では通常の黒より黒く見えるのが面白いところ。
ネイビーブルーのリキッドをまず全体に塗っていきます。
ポイントとして使用前にシューレースは必ずはずして置きましょう。
左:ネイビーのみを塗った状態 右:お手入れ前の状態
ネイビーを塗って15分程度乾かしてから
今度は黒のリキッドを重ねていきます。
その後また乾燥させます。
靴を履いている自分からは通常見下ろす視線で自分の足元を見ているわけですが、
実は他人からはこのように横から見えていたりします。
もっともこのように見上げるケースというのはほとんどないかもしれません。
いや、女性の場合は駅のエスカレーターなどで足は異性に限らず視線を
受けている場合が結構ありますよ。決していやらしい意味ではありません。(笑)
まあ靴や時計などは身だしなみ的に、たとえば初対面の方からは意外と
注目されたりするアイテムです。
どんなによいブランド品を使っていても、お手入れをせず使い続けていると
魅力半減です。
さあ、画像ではいうまでもなく
左 お手入れ後状態
右 お手入れ前状態
かなり本格的に毛並みの温かさが出てきましたね。
秋冬ものの服装に合わせるにはやはりこのような状態をキープしたい。
寒色系の色を注しているので、写真はLED照明の下ですから、
早くも非常に黒々と見えますね。
最後にスポンジ状の「スプラッシュブラシ」で毛並みを起こして整えます。
靴の底部分に近いところから上へゆっくり逆立てるように使います。
下から上に一方向にブラッシングするわけです。
左:お手入れ完了 右:お手入れ前
両足同じようにお手入れをしたら完全終了。
以上、スゥエード補色のちょっとしたヒントでした。
ちなみにさし色に「ボルドー」(暖色系の赤)をさらに加えると
太陽光線の下でも黒さが出やすく、三色重ね使いするという方法もアリなんです。
リキッドを3本使用しますからとっても贅沢なお手入れですね。
ただ、黒色がかなり抜けたと感じた時には非常に効果のある方法ですので
覚えておいてもよいでしょうね。
ただし毛が寝たりした部分は白っぽく見えますのでブラッシングを
キチンとやるのがあくまで基本ですね。