こんにちは！
山の手緋色舘の西野です！

現状コロナウィルス関連のお話を書かないと仕方がないので
そこから始めますが、
当方の対策としては「お知らせ欄」
をお読みください。

ご協力お願いいたします。

それにしても、商業施設やデパートに入居している大手修理店はほとんど休業状態ですね・・・。
これからはvibram製品をはじめ輸入材料の入荷が滞る可能性もあります。（そもそも船便が着かないらしい）
当方としても全力確保を目指してスムーズに修理業務を継続していきたいと思っております。
お客様にはご迷惑をかけられん。。。
まあ、そうした気持ちで頑張って行きます<(_ _)>

さて、今回はホワイツのファスナー取付について。

セミドレス＆スモークジャンパーのSGファスナー（YKKエクセラ）取り付け

ブーツのファスナー取付で一般的に最も難易度の高いホワイツ。
今日はその一部始終をご紹介！

セミドレスですね。色はネイビー。
SGファスナーの取付を行います。
まずはカット線の位置決めから・・・

ここで細心の注意を払います。
これをミスると全てオジャン。
セミドレスの場合は土踏まずの縫製が入り組んだ所にズバッと切り込まないと上手くいきません。
毎年何回か他店でこのラインより前方向にファスナー取付が行われたようなものを修正して欲しい
というお問い合わせを頂きます。
でも出来ないんです。一度カット線を入れたらそれを元に戻すことは出来ません。

私の私見でしかありませんが、このような入り組んだ位置に直線カットを持ってくることは修理人として勇気がいることですが、
でも、画像のように切り込まないと足入れも悪くて使い物にならない仕上がりとなりがちです。

縫い上げたファスナーの土踏まず部分のアップです。
SGファスナーの特徴として、ぎっしりとエレメントが隙間なく並んでいるというところがあります。
こうした構成でファスナーとしての強靭な耐久性が生み出されているわけです。
レギュラーに比べて少し重めの引き味ですが、エレメントは磨き込まれていて平滑性は当然勝っています。

内側から見るとこんな感じ。拡大画像で見てください。
スライダーには「エクセラ」の刻印が入っています。

同じセミドレスですがこちらはウエッジソール仕様。
ややスポーティーに見えるのがカッコイイですね！
こちらはNO,8という一回り大きめの番手を使用しています。（通常はNo,5)
８とか５という番手はファスナーのエレメントの幅をmmで表したものです。
大きい番手の方が引手も一回り大きいので、より強靭ではあります。
ただしバイクとかに乗られる方はNo,5の方が無難でしょう。
スライダーが邪魔にならない大きさはやっぱりNo.5ですね。

さて、ネイビーのセミドレスのファスナー取付け完成です。
緋色舘オリジナル仕様の比翼仕立て。
この形が最も安定すると当方では認識しております。

これはスモークジャンパーのファスナー取付（エクセラNo,8仕様）
威風堂々とした佇まいですね。

これもスモークジャンパー
ブーツ上部のフックをアイレット（ハトメ）に交換するご依頼も頂きました。
画像はYKKファスナーのテープ見本帳です。
このようなものから適合する色のテープをご提案することもあります。
チョイスはお客様次第でYKK純国内産で別注致します。

ハトメはUS１８号の本金アイレット。
テープおよびエレメントもお客様と打ち合わせの上、比翼仕立てにて取り付け致しました。

私としてはこのような作業は丁寧さをもってコツコツと細かく積み上げるように行っていきます。
なのでお時間は頂くことになるかもしれませんが、よろしくお願い致します。

では本日は以上！
ホワイツのセミドレス＆スモークジャンパーのSGファスナー（YKKエクセラ）取り付け記事でした。

頑張って営業継続していきますので、山の手緋色舘を今後ともよろしくお願いいたします！