- Home
- カスタム修理, ブーツファスナー取り付け, 靴修理
- レッドウィング ブーツのファスナー取付(SGファスナー仕様をメインにご紹介)
BLOG
4.32020
レッドウィング ブーツのファスナー取付(SGファスナー仕様をメインにご紹介)
こんにちは!
皆様お疲れ様です。
緋色舘の西野です。
少し、というかかなり(をぃ
間があいてしまいましたがお久しぶりの更新となります。
平成が終わったら本当に平静でなくなったのはシャレになりませんね。
新型コロナウィルスの騒動で、いろいろとお疲れの方も多いと思います。
そして他人事ではなく、このような災難に遭遇された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
一刻も早い健康の回復と日常への復帰を願います。
レッドウィング ベックマンブーツのファスナー取付
さて、人気のベックマンブーツへのファスナー取付です。
今回はYKKの上級ラインの「エクセラ」
SGファスナーを使用したもののご紹介です。
まずは筒内側への取り付け位置を決めます。ソールに向かっていっぱいに切るストレートのラインですが
ベックマンはサイズにより、微妙にカットラインの角度を少しだけ変えてバランスを取ります。
このライン決めがまず足入れの良し悪しを生みます。
カット後の様子。
上部にはスライダーが収まる切り抜きを作って一本ラインで包丁で一気にカット線を引きます。
ファスナーを閉めると両サイドの羽が閉じる比翼仕立てにしていきます。
ソールのギリギリまでカット線を切ったら、根本をカンヌキ止めします。
0号の太糸で縛ることでファスナーの止まり部分をしっかりとさせます。
スライダーを付けたファスナーをブーツに装着。そして縫い線を入れます。
ピッタリ羽根が閉じたらブーツの筒の形がカット前と変わらない構成にすることで
型崩れが起きないようにします。
一本目の縫い糸をミシンで入れたら、二本目を縫う前に革風防(ファスナーガード)を取付けます。
幅3.5cmでファスナーを完全に足からカバーします。
使用するのはもちろん上質なレザーです。
二本目のステッチで風防とファスナーを縫製します。
バランス良く糸を締めて縫うのがポイントになります。
出来上がりはこんな感じ。
バックサイドから見るとカット線が通っている土踏まず部分のキレイなカーブを崩さずに
取り付けが出来たと思います。
エクセラファスナーはYKKのメタルファスナーの最上級ラインです。
レギュラーとの違いはより強靭であること。平滑性に優れるということで
大変お勧めです。
どのようなブーツにお勧めかという事はまた追ってお伝えしたいと思います。
ファスナーのエレメントの色にご注目!
エクセラのみで展開されているブラックです。
ブラックメタルはブーツのハトメやフックなどの付属金具が黒の時に使用すると統一感が出ますね!
このようにテープの色だけでなく、上質なメタルエレメントをいろいろチョイス出来るのも魅力です。
エンジニアブーツ
ファスナーの取付で需要が高いのがエンジニア。特にバイクに乗られる方に人気があります。
着脱に力が要るのでファスナーを付けると非常に楽に脱ぎ履きが出来ます。
こちらもエクセラのブラックニッケルNo,5仕様。
内側はこんな感じ。
長い筒もカカト部分が引っかからずに着脱出来るので、筒への余計なダメージも防げます。
ハンツマンなどの他のブーツ
セッター系のモックトゥのブーツ。
レースアップのホール数やレースフックの付いたものもファスナーでサポートすれば楽ですね。
こちらはYKKのレギュラーコイルファスナーです。
after
足入れが良いようにソールギリギリまでのカットはベックマンと変わりません。
以上、本日はレッドウィングのファスナー取付のまとめでした。
SGファスナーがやはり人気がありますね。
次回はホワイツのファスナー取付エクセラ バージョンをご紹介します。
それでは今回はここまで。
新年度も緋色舘を宜しくお願い致します!