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10.262019
ダンスク ダックフィートのソール交換
こんにちは!緋色舘の西野です。
本日はデンマークのダンスク(ダックフィート)のソール交換のご紹介。
「アヒル靴」とも呼ばれていて、足の形に無理なく馴染みやすいタイプの靴で、アッパーは植物タンニン鞣しの本格派。
長く愛用出来るタイプの靴なので、ソールが摩耗したら交換修理をお勧め致します。
ダックフィートのソール交換(天然クレープ ハイブリッド仕上げ)
ダックフィートもクラークスと同じように天然クレープ(ハイブリッド仕上げ)でソール交換出来ます。
特徴的なのはコバ周りのダブルステッチ。太い糸で二重にソールを縫い上げています。緋色舘ではこの工程はすべてクラークスと同じように手縫いで行います。
ソールを使い切った形。こうなるとソール交換の時期。
ダブルステッチは内側でサイズ感が決まり、二周目の外側でより屈強にミッドソールと本体を固定します。この工程を機械縫いすると繊細なサイズ感が変化してしまう場合があり、緋色舘では手縫いが最適と考えております。
敢えてくっきりとホワイトのステッチを入れて「可愛い感じ」を演出しました。太めのシューレースもキュートな雰囲気レディスのダックフィート
こちらもレディス。ダックフィートの中底(ミッドソール)はクラークスと違い、厚めの革製なので、ダメージがないかぎり、天然クレープ部分のみを張り替えて縫い上げます。
ダブルステッチは濃茶でナチュラルな雰囲気が出せたと思います。アッパーのお手入れを定期的に行えば、何年も使っていける大変コスパの良い靴だと思います。特に濃い色目のヌメ革は汚れにも強く、自然なツヤ感が長く楽しめますね。
vibram#1100イタリアによるソール交換
ダメージがかなり及んでしまった状態ですが、天然クレープより強さのあるvibram#1100ソールにカスタマイズします。
ローファータイプということで、まずは伸び切った甲ゴムを交換いたします。
残念ながら同じ色はないのでスタンダードな黒で縫い直します。
修理後はこのようなハードな印象にチェンジしました。ダックフィートは独特のスクエアタイプのフォルムを持っていますので、ラグタイプのソールにカスタムする場合はユニット系の#1136などのソールは合わないですね。その点では厚みといい、ソールのシェイプといい、#1100がお勧めとなります。
少し茶が明るめのキャメル ローファータイプ。底縫い糸はベージュです。
デザートブーツタイプも同じように#1100で
同型の黒。黒だといっそうハード感が強まりますので、
縫い糸を明るめの色に持っていってカジュアル感を損なわないようにしています。
今回のご紹介では優しさの天然クレープか、ハードなラグソールかで二極化する感じですが、もちろん他のvibramソール素材にも使えるものがあります。
是非ご相談くださいませ。
ということで本日は以上です!
ダンスク(ダックフィート)のソール交換でした!