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10.42019
クラークスのvibram#9105ソール交換
こんにちは!緋色舘の西野です。
10月に入りましたね。まだちょっと例年に比べれば暑いかな?って気がしますが衣替えの季節もそろそろですね。秋冬物をお直ししたいお客様は早めにお申し付けください^^
クラークスのvibramソール交換
さて、本日はクラークスのソール交換の中でもオススメ&人気も高い#9105ソールへのカスタムチェンジのご紹介です。
クレープソールのクラークス スリッポンタイプです。
ソールを外して新しいミッドソールを取付ます。革製のミッドソールは本来クラークスに付いている「擬革」とは違い、手で縫えるような柔らかめで脚馴染みの良い物を別注しています。
ミッドソールを正確に手で合わせます。平坦な板をただ貼り合わせるわけじゃなく、靴の形に合うよう切り出して整形いたします。
内側はこのような感じ。この後まわりのステッチを縫い上げます。クラークスという靴はミッドソール=中底(足の裏で踏む部分)です。最終的にこの上にソックライニングが乗ります。どうでしょうか?なかなかさわやかそうでしょ?実は革製にすることで天然の抗菌効果もおおいに期待出来るんです。
クラークスの底手縫い整形
3mmの中底にさらに3mm厚のゴムミッドを重ねてステッチを入れます。このように二枚のミッドソールを使用するのがステッチダウンの基本です。アウトソールがクレープならクレープを重ねて縫いますし、今回のような合成ソールを使う場合は合成ゴムミッドを重ねるわけです。この工程を省略するとアウトソールはすぐにダメになりますね。
そしてステッチャーで下線や目打ち無しで縫っていきます。ウエスト(土踏まず)やつま先、ヒールカップなど、針の進入角度全て微妙に違います。この調整が出来るのが手縫いの良い所です。機械縫いとは違い、サイズ感を保ち、立体的に靴を仕上げるのに必要な作業となります。
出来上がり。vibra,#9105ソール オフホワイト
横顔です。ソールに切り込みが入っていてクラークスのようにシャンクの無い靴には屈曲が良く、クレープソールに比べても硬さを感じることなく違和感なく履けるところがオススメのポイントです。
いろいろなタイプのクラークスに使える
他のvibramソールと形状を比較して見ましょう。
左から#2060,#2021,#9105 素材はvi-liteというゴムとスポンジの中間のような新素材です。左二つと比べても耐久性もUPしています。
クラークス ワラビー スエードベージュです。
同じくワラビーでスエードの黒。ウエッジタイプのソールなのでワラビーにもしっかりフィットします。
サイドゴアタイプのブーツ。色は黒ですがこのように茶のソールを使ってカジュアル感を出すのもいいですね。
一番人気のデザートトレックです。英国製の細身タイプ~クラークスオリジナルのアジア製まで、幅広くカバーできます。薄型で心地よい反発力のあるソールならハイデルベルグソール(vibram#2668)が良く、やや厚みがあり、かつ屈曲とクッション性に優れるものならこの#9105ソールがいいでしょう。
こちらはネイチャーシリーズの仲間でマウンテンブーツです。ラテックスソールが使用されていましたが、#9105ソールにチェンジします。
もちろんネイチャーシリーズに独特のインソールはそのまま使用できるよう手縫い仕上げです。
では本日は以上です。
#9105ソールは入手先が限られているので他のソールより少しだけレアかもしれません。欠品になることもしばしばあります!ご依頼の際にはサイズや色の在庫があるかどうか事前にご確認をお願い致します。
クラークスのvibram#9105ソール交換の記事でした!