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BLOG
7.142014
ソールの加水分解!どうする?いわゆるソールのはがれ修理
こんにちは!
暑いですね、西野です。
夏になると非常に増える靴の故障に
「ソールはがれ」があります。
歩いているときに突然起こってしまうように感じる
ことが多いと思いますが、実は夏の高温多湿な環境や、
梅雨の雨などによってソールはだんだんと傷んでいるのです。
夏場に定番のウェッジ・サンダルです。
このように力のかかるストラップが
ソールから分解する理由のひとつとして、
ウェッジ・サンダルは歩行の際にソールが
「返らない」というのがあります。
厚底で、硬いソールは足に沿って曲がる
わけではありませんので、必然的にソールや
ストラップに多大な圧力がかかるわけです。
こうなるともう履けませんので、
きちんと修理しましょう。
驚くかもしれませんが、こういう場合、
サンダルをソールから全分解することが多いのです。
部分的に糊で貼っておしまい・・・という風に軽く
修理出来ると簡単なのですが、そうはいかないのが面白いところ(笑)
修理風景~お任せ下さい!~
まずはソールから本体をはがして清掃をします。
古い接着剤のカスや土ホコリを
ワイヤー・ブラシなどで取り除きます。
その後、本体部分にストラップを固定、
そしてソール、靴本体に新しい接着剤を入れて、
時間を十分にかけ、初めて接着できるのです。
ソールの種類によってここからさらに熱を
加えて形成するものもあります。
これでキレイに直りましたね。
ソールはがれの修理 1000yen~(税抜き)
さらに接着後24時間動かさないのが基本なのです。
材質にボンドが完全に固着するのに
要する時間はだいたい丸一日。
応急処置の場合は仕方ない時もありますが、
こういう修理には、本来最も必要なものは「時間」です。
ソールがはがれたら、時間的な余裕を持ってお預けください。
その後の実用強度に影響があります。
レザーソールのパンプスも加水分解しやすい靴のひとつ。
はがれたソールから糸を引いているように
見えるのは緩衝材のフェルトです。
このようになってしまうと用を足しませんので、
新しくコルクに入れ替えて再接着します。
ソール接着だけではこの後の強度に欠けるので、
アウトソールにハーフラバーを装着しました。
このような仕様がお嫌いでなければ、雨には
非常に強くなりますので、お勧めです。
ソールはがれ+ハーフソール(プレーン) 2,500yen(税込み)
修理前の画像をよく見て頂けるとわかるのですが、
うっすらと白い「シミ」のようなものが革表面に浮いています。
これは「雨ジミ」です。
濡れタオルで靴「全体」をぬぐうように拭き取りましょう。
その後は以前ご紹介した「靴の基本のお手入れ」をしておけば安心。
梅雨時でもスマートな足元を心がけましょう。