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BLOG
7.132016
2016夏 緋色舘の今日このごろ(靴修理編)
こんにちは!
緋色舘の西野です。
暑い日がつづきますね。
今年は例年になく気温と湿気も高い日が春から続いていますから、靴の修理も
それに付随してソール分解などが多いです。
アウトソールがペロンと剥がれてしまいます。部分的でも浮き上がって全部駄目になっている場合がほとんどです。
接着層が溶けてこのようなことになるので、新たにそれを作り直す必要があります。
このような感じで古い層を除去してから新たにソールを貼りなおす必要があるので、
ソールが剥がれたら自分で接着剤でDIYしようとせず、必ずお店に持ってきてください。
壊れた接着層の上からのりを使っても実用強度が出ず、結局直りません。
テストーニのローファー
前半分はソールを縫ってあるので大丈夫ですが、ヒール部分が・・・
ウェッジヒールの修理もして出来上がりです。
夏の定番、ジュートサンダル。
これも加水分解しやすいもののひとつです。
真ん中の土踏まず部分から剥がれやすいので、履いててフカフカしてきたら要注意!
これもがっちりと留めてヒールリフトを修理すれば問題ナシ
こちらはホーガンのサンダルですが、名門ブランドのものでも
エレガントなものは華奢に出来ているものがあるので、気づいたら即ご相談ください。
ソール接着は力のバランスが均一にならないとそこから再度剥がれるので、緋色舘ではこのように
大掃除してから接着を行います。
大阪のご常連様から沢山のオーダーを頂きました!ありがとうございます。
ヴィトンやフェラガモ、グッチなどなど・・・
やっぱり半数以上のソールが分解しかかっていましたね。
今年の湿気の多さを思い知らされました。
ソールを貼りなおして
ハーフソールやヒール打ち替え、サンダル・バックルのゴム交換などをいたしました。
ペリーコのウェッジサンダル
ストラップ・バーの付け根ゴムが伸びてしまって、切れそうなので交換です。
通常のゴムじゃ弱いので革で巻いてある「シャーリングゴム」というのを使います。
こういう部分も「なんかおかしい」と気づいたら即、持ってきてください。
ほおって置くといろいろと被害が大きくなりがちです。
靴は足を支える「ギア」でもあるわけですから、常に良い状態で使い続ける必要があるのです。
さて、それではここから5つ程度パンプス・ハーフソール修理の定番をご紹介!
まずはFoxyのサンダルです。
レザーソールのブルーがアクセントになっているので、オーナー様は
「ラバーソールはるのがもったいないな・・・でも滑ると怖いし」
と、おっしゃっていました。
全体の雰囲気から薄いvibramのガンマソール黒で仕上げました。
婦人靴のエレガントなものはソールが薄いのでつま先など瞬殺されてしまうので、
やはり先回りしてソールを張っておいたほうがいいです。
特に今年のような気候ではソール剥がれの予防措置としての効果も高いです。
涼しげな色合いのグッチと定番の赤、クリスチャン・ルブタンです。
エナメル・シューズも春夏には欠かせないアイテムですね。
vibramエクスプローションソールで修理。
ファビオ・ルスコーニです。
長いストラップバーのエレガントな使い方が見事なデザインですね。
底の色も明るいのでソールも明るめの色で。
ペリーコの定番パンプス。
これは明るい色のソールに逆にコントラストを付けて黒のガンマソールを装着。
これもメリハリが出ていいんです。
ポイントはヒールリフトやコバの色とちゃんとソールが合っているので統一感があるところ。
明るいのがいいか暗いのが合うかは店頭でご相談ください。
結構ソール一枚の色で雰囲気変わるでしょ?
同じくペリーコですが、リアル・エキゾチックなパンプス。
フォルムといい、柄といい、ただただ美しいですね。
お手入れは慎重にやらなければなりませんが、これもまた夏の足元には最高の一足ですね。
vibramエクスプローション・ソールです。
さて、次は夏にはこれも欠かせないホワイト靴。
レペットの紳士物です。アンジェラ・ハーフソールで修理。
ホワイトバックスと同様にアッパーを汚さずの維持は難しいですが、
汚れたら汚れたで味があるので気にせずガンガン履きましょう!
白靴はWAX系統のお手入れをすると黄ばんできますので、汚れ落としをメイン
にして、デリケートクリームを使うといいです。キレイに汚して行きたいですね。(ぉい)
次はベビーシューズ。
夏にもうすぐお生まれになるお子様のファースト・シューズ。
ご常連さまより底張りと甲ゴム交換のオーダー頂きました!
ご出産の無事をお祈りしております!
ベビーシューズはミネトンカやレペットもいろいろオーダー頂いております。
底にゴムを張っておくと安定感抜群なので、お勧めです。
さて、打って変わって次はDR.マーチンのオールドモデル
緋色舘では定番の修理ブーツのファスナー取り付けです。
事前打ち合わせでファスナーのテープの色を探すのに時間がかかりましたが、
出来あがって見ると、比翼仕立てはファスナーのテープ全然見えません。。。_| ̄|○
なにをやってんだか。
でも、オーナー様には喜んで頂けました。
ありがとうございます!
そして6月はこれに忙殺されました。乗馬ブーツの修理。
いつになく乗馬ブーツの修理のオーダーが短期集中しまして、途切れることなく
修理が入っておりましたが、7月現在はやっと普通の状態に戻りました。
乗馬ブーツについてはまた改めて特集記事をお送りいたします。
5~6月修理ご依頼のお客様には、中にはひどくお待たせしたものもありまして、
改めて御礼申し上げます。
ビルケンシュトックも沢山ご依頼頂いております。
夏はやっぱりコレですね。
ビルケンサンダルです。
純正ソールは持ちがイマイチということでオーナー様からの要請でソールにvibram#2021ソールを使用しました。
ボリュームとグリップ感も上がるので、なかなかいい感じです。
こちらもビルケンのロンドンにvibramの10mmソールをつけた例。これも純正ソールよりも断然強いです。
奈良からいつもおいで頂いているご常連様のものです!
キレイにお手入れされて履いておられるので靴も長持ちすると思います。
オーロラシューズです。
これはヒール・ウェッジの修理。
ビルケンもオーロラシューズも減ったヒール部分は部分修理も可能ですので、他の部分が悪くないかぎりは
こうしておくといいですね。
さて、お次は緋色舘定番のクラークス修理。
本当にクラークスは沢山修理を頂いて感謝の気持ちでいっぱいです!
夏のナタリー、ドットの白。季節ものなので速攻で修理しました。
湾岸ドライブなんかに履くと雰囲気盛り上がりでいいんじゃないでしょうか?
なぜかのオールデンまとまってのご来店。
バーガンディ、ウィスキー、黒
全部違うオーナー様のものです!
オールデンのコードバンはお手入れ方法をよくご質問されるのですが、基本牛革と同じです。
色にこくのある仕上がりがお好きでしたら
デリケートクリーム→乳化性カラークリーム→カラーWAX
ツヤの透明感重視なら、
アニリンカーフ・クリーム→ニュートラルWAXの順でお手入れください。
WAXメインのお手入れがいいので以前黒靴のお手入れでご紹介した記事も参考にどうぞ。
WAXを使って黒靴をお手入れ!
キズや毛羽立ちが気になったら不要の印鑑とか金属スプーンのツルツルした面でクリームを
押し込むように馴らしたら(力を入れてやったら駄目です)いいです。
アレンエドモンズのコードバンも有名ですね。
こちらはヴィンテージスティール+ハーフソール
マグナーニも被るときはなぜか被ります(笑)
人気が高いですね!
では、長くなりましたが本日は以上!
次回は同タイトルのBag編です。お楽しみに!
2016夏の緋色舘、修理のご案内でした!