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9.292015
ヒールの革破れなどのアクシデントにも対応いたします
秋になりましたね。
昨日は中秋の名月、いや、スーパームーンと言ったほうがいいんでしょうか。
月がかなり綺麗でしたね。
芸術の秋って話もありますので今回はアートで僕の好きなフォトを一枚目に持って来ました。
とても可愛いですね。
写真そのものはちょっとクールな雰囲気もありますが・・・
雨に濡れた路面と女の子を見つめるお母さん(?)の暖かい表情が個人的には心に残る一枚です。
さて、本日は女性のファッション・アイテムには欠かせないヒールのある靴。
細いものに限らず、ヒール部分の見栄えが悪くなる、
ささくれたりして傷付いてしまう場合ってありますよね。
実はコレをそっくり交換してしまう方法もあります。
そういった修理を今日はご紹介します。
傷ついたヒールを補修
グッチのミュールです。
デザイン性が高いものほどこういう部分のキズは気になってしまいますね。
これを直していきます
ヒールの巻き替えは一度ヒールブロックを本体からバラして革部分のみを交換します。
これはエナメルの革を新しく巻きなおした状態。
ここから本体に再装着します。
出来上がりこんな感じ。
やっぱりコレだけでもかなり印象は変わりますね。
服に合わせた時にも決まる感じです。
傷ついたヒール革はほおって置くとどんどんキズが深くなって、
なんとなく心まで荒んできそうな気がしてしまいます。
次は白のヒール
やっぱり小綺麗に見えるかな?と、思います。
ヒールのトップリフト打ち換えのときにキズもお直ししてみるのもいいかなと。
ちょっと張り直すことでシンプルな美しさが蘇ります。
これは黒のスタック・ヒールというやつですね。
木目調のちょっと硬い感じの革を黒く染めてこういう感じにします。
染めたばかりの状態のヒール。
なんだか黒炭のようですね(笑)
これを手で磨いて仕上げるんです。
ゴールドのサンダルの巻き替え。
これはですね・・・靴本体は合成皮革で出来ているんですが、巻き替えは革でしています。
本来は合皮の靴はあまりこういう修理に適さないんですが、
ウェッジ・ヒールは面積が大きく、靴の印象的にもヒールのキズは目立ってしまいますから
どうしても再生したい場合はコレもありだと思います。
さて、もう一度スタック・ヒールです。
これは木目調を完全に生かしたナチュラルな仕上げ。
完成です。
こうして改めて見ると、ヒールの見栄えは靴の雰囲気に完全に直結しますね。
後ろから見ないと意外と気づかない部分でもあるけれど、結構大事な部分ではあります。
特に就職活動とか、人に見られる局面ではこういう部分に気を配っていることってやはり大切。
こうしたことでもお役に立てれば職人としては幸せなんですね。
スタック・ヒールは全面巻き替えでなくとも、コスト・パフォーマンス良く、
部分修理も可能なので以下の記事もご参照ください。
↓
ヒールまわりのキズの応急処置。気を付けているのに...
https://www.hiirokan.com/472.html
では本日は以上です!
ヒールの巻き替え交換修理についてでした!