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クレープソールの交換修理総まとめ!(その2)

クレープソールの修理2

こんにちは!
西野です。

沖縄はもう梅雨明けだそうですね。
毎年この時期は日本の列島の東西南北の大きさが実感できます。

配送でオーダー頂いているお客様も、
今のところ北は仙台から南は九州まで・・・大変ありがとうございます。
沖縄県からのブログ・アクセスも多いので、オーダーお待ちしております!

返送時の送料はご利用10,000円以上(税抜き)なら
送料1000円分無料となります!

さて、本日はクレープソールの修理総まとめ第二弾です。

一回目に引き続いてクラークスのソール交換修理についてご紹介いたします。

EVAソールを使ったソール交換

クレープソールの修理2

クラークス・オリジナルのデザートブーツですが、ソール部分はジュート
(黄麻などを編んだ繊維素材もの)+クレープソールの構成で夏向きの靴といえますね。
色もベージュでさわやかです。

クレープソールの修理2

今回はオーナー様のご希望でクレープソール以外のものにしたいということで、
ソール見本などを見ながらご相談し、vibram #2021ソールに張替えました。

ソール厚15mm ヒール高29mmとボリュームのあるソールです。

前回の記事でも書きましたが、クラークス本来の履き心地は
クレープソールの持つクッション性による部分が《全て》といってもいいです。
なので発泡素材のEVAソールでも、交換すると若干の履き心地の硬さはあります。

EVA素材に交換するメリットとしては

1)ソールの耐経年劣化・磨耗では天然クレープよりも格段に優れている

2)一度合成素材に加工してしまえばその後の修理が容易、安価になる

といったところです。
これは合成のクレープを使った場合も同様です。

詳細については
こちらも参考に↓
~クラークスのデザートブーツ合成クレープでのソール交換Part.4~
https://www.hiirokan.com/2343.html

クレープソールの修理2

袋モカ・タイプの無印クラークス。
マッケイ縫いです。

こちらもミッドソールから合成素材に交換しています。

プライオリティとしてクラークスの元の履き心地が
まっさきに来る方にはお勧めではありませんが、
条件が整えば合成素材も試してみたいという方はご相談ください。
他にも色々なデザインのEVAソールがございます。

クレープソールの修理2

元々インソールを使用して履いておられる方は
少々履き心地が硬くなってもほぼ問題がないわけなので、
合成素材の採用はデザインが気に入れば合理的とも言えます。

上の画像は合成ソールを使った場合にお勧めのインソール

クラブ・ヴィンテージのシープスキン・インソールです。

厚さ2mm弱と元のサイズ感にほぼ干渉しない薄型で、
羊革の吸湿性と差し込むだけでソールの柔らかさが実感できる優れモノですね。

目次へ↑

コバのセパレート仕上げ

コバ(ソールのサイド部分)の仕上げについては
クラークスはいろいろな方法があるのですが、

詳細については
こちらも参考に↓
~クラークスのオールソール交換Part.3(ハイブリッド修理)~
https://www.hiirokan.com/category/shoe-repair/page/3

今回はコバの革目部分にだけカラーリングを施したセパレート仕上げをご紹介します。

クレープソールの修理2

無印クラークスのレアモデル。
画像では伝わりにくいのですがブリテッシュ・グリーンが鮮やかですね。
made in England何年物なのかはわかりませんが、オーナー様のご依頼によると
「また履けるようになるべく原型修復に近い形で」との事でした。

腰裏部分のあて革もステッチが切れてしまっているのでこの部分も修理いたします。

クレープソールの修理2

ご覧のようにソールの縫い糸が緩んでしまっているので
ミッドソールからの交換修理が妥当です。

クレープソールの修理2

まずは縫い目となるラインの溝を入れて3.5mm厚のショルダー革を装着します。
このあと一本一本の目打ちをしたあとで3mm厚のクレープを張ります。

クレープソールの修理2

クレープを張って、この後さらに目打ちを繰り返します。
画像を見ていただくとわかると思いますが、この時点で
革目部分にすでに色が入っています。

このあと装着するアウトソールには色を入れないようにする為、
ミッドソール形成時以降はアウトソール以外の部分は研磨しないようにします。

クレープソールの修理2

これで初めて縫い糸を入れていくことが出来ます。

クレープソールの修理2

完成はこのような形。
コバ セパレート仕上げ ハイブリッド仕様
腰裏部分のステッチも直しています。

クレープソールの修理2

バックスタイルも通常のナチュラル仕上げ(コバの切りっ放し)
に比べるとソール部分が薄く見えるので、カジュアル色が強くなく、適度です。
靴の使いまわしとしてはより汎用性の高いスタイルを想定しています。
コットンパンツやスラックス系のボトムスにも合わせやすいコバの仕上げです。

クレープソールの修理2

こちらはアウトソールのみの交換時にこの仕上げを施した形です。
シャープかつ温か味のある表情となりました。
ハイブリッド仕様。

クレープソールの修理2

茶系はクレープのハニー色とハイブリッドで組み込んだ合成素材との
グラデーションがきれいに統一するので、より効果的かも知れないですね。
もちろんコバはどのように仕上げても価格は変わりません。

目次へ↑

さて、二回特集でお送りした《クレープソールの交換修理》総まとめこれで終了です。
今回記事を書いていて改めて思ったことは、お客様のご要望などに対応していく形で、
ずいぶん仕様も細分化したなあ・・・ということです。
まるで他人事のようですが(笑)

今後も靴のオーナー様に育てられるお店でありたいと
思いますのでよろしくお願いいたします。

では本日は以上です!
クレープソールの交換修理第二回目でした!

クレープソールの交換修理総まとめ!(その1)はこちら ⇒⇒⇒

価格などの詳細まとめ記事↓
クラークス ソール交換のまとめページ

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