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トリッカーズカントリーブーツお手入れと修理のヒント(その3)

トリッカーズブーツお手入れと修理

こんにちは!
西野です。

もう四月ということで完全に衣替えの季節ですね。
秋冬物から春夏物への切り替えのこの時期は
靴の状態を総チェックするよい機会です。
収納等で悩んだら、店頭にてなんでもご質問ください。

 

トリッカーズ最終回!

では、トリッカーズのカントリーブーツ修理とお手入れのヒント最終回です。

トリッカーズブーツお手入れと修理

カントリーの黒。
コーディネートでは最も汎用性が高く、使いやすいブラックです。
私自身も最も好きな色です。
今回はこれにトライアンフのビンテージ・スチールを取り付けていきます。

トリッカーズブーツお手入れと修理

何度か履いて既にソールのつま先は磨耗が始まっていますが、
これぐらいでもスチールを打って、リペアすることは可能です。
トリッカーズのレザーソールはレモンティ・ソールという独特の革を使っていて、
特別に強いというわけではありませんがそのまま履いても、ほとんど滑るという
ことがないですね。

トリッカーズブーツお手入れと修理

スチールの型に合わせてレザーソールを革包丁でくりぬきます。
あまり減り過ぎているとこの工程でソール縫い糸が切れてしまう場合もあります。
通常、絶対に切らないようにしていますが、スチールを打つなら早めに越したこ
とはないですね。

レモンティソールは前述したように、石畳や砂利道を歩いてもまったく
滑りませんので、ソールの磨耗(特につま先)に気をつけておくという意味では
このスチールは理にかなっています。

トリッカーズブーツお手入れと修理

出来上がりはこんな感じ。
つま先のダメージからソールを守ってくれます。

他にはつま先にラバーを組み込むことも可能です。

トリッカーズブーツお手入れと修理

前回もいろいろなヒール・リフトをご紹介しましたが、
ヒール部分の磨耗にはvibram社のこの革つきマッケイが個人的にはお勧めです。
去年あたりから仕様がマイナーチェンジして三層構造になり、強度がUPしました。

トリッカーズブーツお手入れと修理

ソールが減りきってしまった場合はオールソール交換。

左;ダイナイトソール
右;トリッカーズ純正のレモンティ・ソール

ソールの強度を上げたい方はラバー製のダイナイトソールに交換もいいでしょう。
純正ソールはやはり履き心地を維持したい方向けですね。

レザーソールの厚みをよりボリューム・アップさせたい方には少し厚めの
アウトソール(イタリアン・レザー)もご用意してあります。

お使いになる環境や好みに合わせて選ぶのもまた楽しいですよ!

ビンテージ・スチールについては過去の記事
■紳士靴のレザーソール修理■
(オールソール交換~ハーフラバーソール~ ビンテージ・スティールのご紹介)
https://www.hiirokan.com/2058.htmlもご参照下さい。
スチール+ハーフラバーというご提案も致しております。

以上、トリッカーズのカントリーブーツ特集、最終回でした!

関連記事矢印トリッカーズ特集パート1はこちら ⇒⇒⇒
関連記事矢印トリッカーズ特集パート2はこちら ⇒⇒⇒

 

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