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3.292015
トリッカーズカントリーブーツのお手入れと修理ヒント(その1)
こんにちは!
西野です!
本日から三回特集でトリッカーズのお手入れ、
修理についてのヒントのご紹介です。
修理
ではお題目のカントリーブーツです。
色はエスプレッソ・ブラウン
濃い目の茶色ですね~。
とってもいいですね。
ソールは定番のレザーです。
トリッカーズのカントリーはいろいろな底材を
使ったものがありますが、やはり最もクラシックな雰囲気があります。
レザーソールは使い込んでいくと底表面の革質は締まっていきますが、
ソールが沈み込んでサイズ感は余裕が出てきます。
なので最初は少々パツパツに感じる程度のものを
選んでおいたほうが良いことが多いですね。
尤もこのM2508タイプのラストは甲が低め、
通常の英国Eワイズより若干細めな感じなので、
甲のサイジングが合いそうにないと足が入りにくいですね。
私自身、レースを大きくはだけてもシューホーンなしでは、
初めは履きづらい程度のものを愛用していますが、
慣れてくると中で足指の自由度は保たれていて、非常に快適ですね。
サイジング多少大きめですとソールの沈みも的確ではなくなり、
ブレが出て変な履きジワがアッパーに滲んできやすいです。
グッドイヤー製法の靴全般に言えることではありますが、
トリッカーズのカントリーは特にダブルソールで
コルク緩衝材がたっぷり入っており、アッパーの革も
想像以上に柔らかくなりますので、そのぶんソールの沈みも大きいです。
なので購入時にサイズ感で迷ったら、
タイトめを選んだほうが吉とでることが多いです。
お買い入れの際は必ず慎重にサイズ感を確かめてみてください。
購入時にハーフラバーソールを張って頂いていますので、
ソールのダメージはほとんどありません。
このように最初にソールに手を入れておくと、
ガンガン歩いても安心感がありますね。
ハーフソールにはvibramのシモン・ソールを使用しています。
ダブルソールなどのつま先に圧力がかかり易いものには最適のハーフラバーです。
一方、こちらはヒールですが・・・
やっと半分程度の磨耗というところでしょうか?
まだ取り替えるには早い時期です。
画像はトリッカーズに合いそうなリフト一覧です。
所謂『革つきマッケイ』と呼ばれるものと、
黒一色のものはvibram社のラバー製ヒールです。
革つきマッケイとラバーリフトの違いは歩いたときの感触や出る音に違いがあります。
趣味性の問題なので好きなものを選んで頂くのが一番ですが、
クラシックな原型に忠実に修理をしたいなら革つきマッケイ、
コストパフォーマンス重視ならラバーリフトですね。
お手入れ
さて、ここからお手入れですが、今回はだいたい以下の用品を使ってみます。
左下;M.Mowbray リッチ・デリケートクリーム
右下;M.Mowbray スタンダード・デリケートクリーム
上;M.Mowbray クリーム・ナチュラーレ
デリケートクリームで保湿、保革してから、ナチュラルなカラークリームを
使ったケアが基本となりますので、次回その工程なども含めてご紹介します。
それでは本日はこのへんで。
トリッカーズのカントリーブーツ特集一回目でした!!
トリッカーズ特集パート2はこちら ⇒⇒⇒
トリッカーズ特集パート3はこちら ⇒⇒⇒