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2.142015
クラークスのオールソール交換Part.3(ハイブリッド修理)
こんにちは!
西野です。
全国的にバレンタインデーですね。
いや、年齢的にもう私にはほとんど関係のない日ですが(笑)
14日が土曜日ですのでひょっとすると職場や学校などでは
16日渡し・・・というのも期待できるんじゃないかと・・・
貰えなかった男性は月曜日に望みをつなぎましょう(爆)
クラークスの特集三回目
さて、本日はクラークスの特集三回目
ヒール部分に合成クレープを組み込んだハイブリッド修理についてです。
強さを意識した合成クレープのハイブリッド・ヒール
まずはヒールのみの修理から
クラークス(ワラビー)のヒール・ウェッジ修理。
生クレープでヒールのボリューム調整をした後、
合成クレープにてウェッジ・リペアしてあります。
もうひとつ今度はクレープソールの婦人ブーツ。(クラークスではありません)
ヒールブロックを一度9mm生クレープで装着した後、
こちらも合成クレープを磨耗の激しい部分に組み込んであります。
いずれもクレープソールの欠点、ヒールの角が磨耗と体重がかかる
圧縮によって丸まるのを補った修理となります。
生クレープは質感が大好きだけど弱いからなあ・・・
というお客様向けのお修理です。
合成クレープを組み込んでも履き心地はほとんど変わらないですね。
オールソール時に合成素材を組み込む
クラークス・オリジナルのバーガンディ色のデザート・ブーツ
この色はレアですね。
オーナーさんが大切になさっているのが伝わります。
底縫い糸が完全に緩んでしまっていますのでミッドソール部分から手を入れます。
取り外したミッドソールに床革で全体補強を入れます。
このあと3mm厚の生クレープを張ってミッドソールとします。
ミッドソールに目打ちします。
画像の面は靴の中底になる部分が見えています。
さあ、ここからハンドステッチしていきます。
今回はオーナーさんのご希望で白ステッチを使います。
ヒールまわりです。
実際には靴に針あとが付かないように白布をあてて一針づつ縫います。
アウトソールを形成して出来上がり。
ヒール部分に合成クレープを組み込んだハイブリッド仕様です。
コバ色は切りっ放しのナチュラル
もうひとつ、これはクラークスのナタリー
こちらも合成クレープをヒールに組み入れた形。
ナタリーは3次元立体なので、底部分のみをスライスした後、
新しいクレープを装着いたします。
参考までにクレープの『コバ色』(ソールのサイドの色)の
見本と合成クレープの選べる色見本も挙げておきます。
《コバ色見本》
上から
2)インク・ブラック
3)インク・ダークブラウン
4)インク・チョコレート
5)レッド・ブラウン
6)ブラウン
7)ピグメント・ブラック(墨流しの黒)
ピグメント・ブラックはインクで色付けせずにバフがけして黒っぽく汚した感じの色です。
クラークス・オリジナルの黒仕様のデザートはこのピグメントが標準
《ヒール組み込みの合成クレープ色見本》
上から
2)ダークブラウン
3)ブロンズ
4)レンガ
5)カラメル
6)ベージュ
以上の色から選べます。
コバ色が黒の場合は黒もいいですね。
最も人気があるのはカラメルとブロンズ
自然にナチュラルクレープに合わせやすい色です。
ベージュは白クレープには一番違和感がないですね。
では、本日は以上です。
クラークスのハイブリッド修理についてでした!