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BLOG
1.242015
紳士靴のレザーソール修理(オールソール交換~ハーフラバーソール~ ビンテージ・スティールのご紹介)
こんにちは!
西野です。
寒い時期が続きますね。
風邪やインフルエンザなどが流行しているみたいなので、
手足や首元など冷やさないよう、注意したいですね。
この時期、足の腱や筋なども冷えて柔軟性が失われがちになりますので、
入浴時などのストレッチ体操などを行うのもいいですね。
紳士靴のレザーソール修理あれこれ
では、本日は紳士靴のレザーソール修理あれこれについて。
まずはオールソール交換
グッチのキャップ付きワンピースと内羽根の紳士靴
オールソール交換マッケイ縫いチャネル仕上げ。
レザーソールがお好きな方にはこのような
総レザーソール交換の修理がいいですね。
こちらはレザーソールの修理中画像と仕上がり画像
これもマッケイ縫いです。底縫いの溝が見えていると思いますが、
ここに糸が通るわけです。
上のグッチのような靴のチャネル仕上げでは、この糸が通る部分を、
革を一度包丁で起こして縫ったあと溝伏せしてあるため、ステッチが見えません。
イタリアのサントーニ プレーントゥグッドイヤー・ウェルトで
JR.レンデンバッハ オークバークの底材を使っています。
ヒールリフトはダイナイト・レザーヒール
あえて色は入れずに素仕上げ。
bassのローファー
マッケイ縫い。
ソールはギン面を処理しない素仕上げ。
よく「革は呼吸する」と言われますが、これは革のソールもしくは
靴本体に通気性があるという意味で使われます。
革の繊維は立体的に交差した組織を持っていて、その繊維は親水性があり、
水分(汗など)の吸収と放出を容易にしています。
この特徴が革靴の他にはない快適な履き心地を支えているわけです。
使用中は汗などを吸湿し、脱いだあとは一定時間を持って放出されるので、
毎日使用せずに、靴は休ませながら使うことに意味があります。
ハーフソール(ラバー)をレザーソールに貼ってしまうと、
この通気性が損なわれると思われがちですが、意外とそうではありません。
一日履いたら二日は休ませるというような形であれば、レザーソールや本体の
吸湿と放出の原理は変わりませんのでレザーソールの快適さを生かしたまま、
ラバーソールの強さ、路面の把握性のいいとこ取りも可能です。
定番のビブラム・エクスプローション・ハーフソール
レザーソールではガンガン歩けない、滑りやすいという方にはお勧めします。
こちらはレザー・オールソール交換時にエクスプローション・ハーフソールを
あらかじめ組み込んだ形。
モレスキーのバックル・ローファー
元々ソール薄めのエレガントな仕様ですが、ハーフラバーを付けておくことで
実用性をアップさせてあります。
次にさらにカッコよく、つま先にビンテージ・スティールを打った形。
ウルヴァリンのオイルドアップ・ブーツ
クロケット&ジョーンズのオードリー
いずれもエクスプローション・ハーフソール+トライアンフの
ビンテージ・トゥ・スチールの装着です。
トゥ・スチールのみでは滑りやすいという方にはこのような仕様もお勧めです。
もちろんレザーソールにスチールのみを打つことも出来ます。
本日は以上です!
紳士靴のレザーソールのお修理についてのまとめでした!