BLOG
12.292014
シャネル、フェラガモのパンプス・レザー・オールソール交換
西野です!
本日が本年度最後のブログ更新になります。
今年も店舗ご利用、ブログご愛読などありがとうございました。
また来年も、一層の努力を持ってお客様に
おこたえしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
尚12月31日~1月3日までお正月休みをいただきます。
レディス・パンプスのオールソール交換
さて、本日はレディス・パンプスのソール交換をご紹介。
まずはフェラガモのエナメルパンプス
いきなり仕上がり画像に近いですが、左はほぼ出来上がり。
右はカップ状に作ったレザーのソールを装着し、色を入れたところ。
レザーソールは水に漬けてやわらかくしたあと、
靴の底に沿うようにかたどります。
もともとウレタン製のソールがついていたのですが、
ご覧のようにソールに亀裂が入って剥げ落ちた状態でした。
レザーソールでいったんオールソール交換して、
接地面に切り込みを入れ、ハーフラバーを張ります。
これで出来上がり。
1mm厚のラバーで薄めなソールを形成してあります。
続いてシャネル。
シャネルのパンプスといえばこのようなハーフソールや
ヒールのリフト交換が多いのですが・・・
シャネルのローヒール
こちらはラグソールで出来た底を持つローヒール。
シャネル特有の高級感のあるカジュアルですね。
よく見るとつま先が欠けています。
実はその部分だけにダメージがあるわけではなく、
全体的にソールが分解しかかっています。
これはもうソール交換しかないのですが・・・同じようなソールはないですし、
いったんレザーでソールを作って、ハーフソールすべり止めをつけます。
3mmのレザーでソールを打ち直して、前半分に底縫いをかけます。
ウェスト(土踏まず)部分には強固なタックス(釘)が
入っていますのでこのような形。
このあとvibramソール+ヒールで仕上げます。
コバはチョコレートブラウンで
これで完了。
低めのヒールがいい感じです。
レザーソールにするメリットは、軽くて屈曲性もいいですし
通気性もあるので軽快な歩行が出来ます。
ハーフラバーとのコンビで滑りませんし、この形は理想的だと思います。
なにより経年劣化しにくい素材ですので、長持ちして履いて
いただけるというのもいいところですね。
以上、レディス・パンプスのソール交換をご紹介しました!
良いお年を!