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6.152023
クラークス&ダックフィートのタイプ別ソール交換(後編)
本日はクラークスとダックフィートのタイプ別ソール交換 Part.2です!
デザートトレック
センターシームのデザインに存在感があるデザートトレックですが、デザートブーツやワラビーが足首までのホールドがあるのに対して、こちらは短靴として素足でも履ける使いやすさから人気が高いです。
底縫い糸を切ると、デザートブーツ同様の構造となっています。やはりミッドソール革を使用して成型するのですが、底の形状はワラビーのような船底型となっています。
イングランド製やアイルランド製などのレアな物はアッパーの革も特別良い物が使用されている場合が多く、大切に履けば何年でも使用出来るアイテムになります。
それだけに一回の修理が大切で、ステッチダウン製法はミッドソールをちょうどいいサイズに合わせて、手で縫製するのが良い修理の絶対条件となります。
短靴であるがゆえに軽量化して軽快に履けるようにするのも良いですね。
vibramソールでカスタム交換する場合はやはりウエッジソールの定番的なモデルが良いかもです。
ネイチャーシリーズなど
天然クレープを使用したモデルからは外れますがこちらも一度履いたら包まれるような履き心地にクセになると言われるネイチャーのシリーズ。
ポリウレタンで製作されたソールは年数とともに劣化するので、このようにvibramソールでの交換をリコメンドできます。
画像で見るクラークスのソール交換(クールなvibram代替ソール編)
サンダルタイプのこちらもvibram素材でソール補強出来ます!
夏の水辺でも履けるように滑りにくいプルリボールを使用しています。
ダックフィート
さて、最後はダンスク/ダックフィートのソール交換です。
天然クレープが無い時期、最も困ったのがこの靴。
クラークス同様にvibramソールで代替ソール交換も可能ですが、やはり天然クレープでの交換を希望するお客様が多く、素材入荷のメド無しの時期は本当に困りました…。
ソールをハンドステッチで仕上げるのは地味に根気のいる作業で、正確に出来なければ靴として成立しません。なので請け負うところも少なくて、修理されたい方はお困りだったと思います。
渾身のダックフィートのソール交換(ハイブリッド仕上げ)イメージです。
お気に入りの靴を丁寧に仕上げます!
こちらはダンスクのクレープサンダル。天然クレープでの修理は出来ませんか?と遠方からお送り頂けました。
天然クレープでの修理はやや長いお預かり期間がかかります。それはこの素材でなければ出せない履き心地などもあり、その製法も順守するからの必要性でもあります。
さて、クラークスとダックフィートのタイプ別ソール交換 前後編いかがでしたでしょうか?
昨年末~今年はソール材の入手困難などの場面もありましたが、なんとか乗り越えて平常モードでオーダーをお受けできるようになりました。
緋色舘を今後ともどうぞよろしくお願いします!