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BLOG
8.302014
お父さんの靴をよそいきに♪黒靴のお手入れ方法その2実践編
西野です。
本日も黒靴のお手入れの続き。
実践編です!
リーガルの内羽根キャップ・トゥ
穴飾りもありますが、ほとんどフォーマルに使えるタイプの靴です。
上はお手入れ前の画像ですが、状態が悪くなっているわけではありません。
しかし、ほおって置くとどんどんキズ、スレが入ってきますので、
いい状態を「維持する」というのが、実はお手入れ眼目。
よく見るとキャップに白いスレが・・・いつのまに当ったんだろう?
と思いますね。
こういうのはキズではありませんが、WAXを使えばほとんど
気にならなくなります。
黒靴のお手入れ方法:実践編
では始めましょう。
まずはステインリムーバーのボトルをよく振りこんで、
少量布に取り、軽く靴の表面をクレンジングしていきます。
この時、絶対に「ゴシゴシしない」。
布に靴のヨゴレや古いWAXを落としていきます。
次に乳化性クリーム(黒)を「コーヒー豆半分程」の量
ミニ・ブラシ(なければ古い歯ブラシでもよい)に取り、
点々と靴の表面に乗せていきます。
コバ、ヒールまわりにもクリームを伸ばしていきましょう。
この工程をWAX ONといいます。
クリームを靴に乗せるという意味ですね。
ブラシがけ。
乗せたクリームをブラッシングして満遍なく行き渡らせます。
キレイに仕上げるのにここがもっとも大事。
これで出来上がりか?と思えるぐらいの仕上がりになったら、
ブラッシングを止め、一度乾いた白布で今度は余分な
クリームをはがすように軽くふき取ります。
やさしく、小刻みに軽い感じで布を動かし、
ふき取ってください。
この工程をWAX OFFといいます。
ここで完全終了でもいいのですが、
今回はさらに油性WAXを使ってツヤを出し、
キズから靴を守るようにします。
こうすることで、乳化性のみでケアした時よりも
ツヤが持続し、雨に強くなります。
つま先のキャップ部分とヒール周りなどに油性WAXを乗せます。
なるべく靴の屈曲部分には使わず、キズ、スレが起こりやすい部分に使います。
その後5~6分乾かします。
靴に塗ったあと、WAXの中の溶剤を揮発させるためこの時間が必要なのです。
表面が乾いたらWAXの缶のフタにスプーン一杯程度の水を入れ、
WAX表面に一滴加えて伸ばします。
これも何度も繰り返して磨いていきます。
布が靴の表面を滑らかにすべるようになったら、
深いツヤが出ていると思います。
これで仕上がり。
布の代わりに馬毛ブラシを使うことでも可能です。
水を使って磨くことでこんなピカピカに。
最後にパンストやフリースなどのような
高密度繊維の布で仕上げるとよりツヤ感が長持ちしますよ。
白っぽく出ていたスレも気にならなくなりましたね。
こういうしっかり磨くお手入れは実は月イチ程度でいいんです。
あとはお使いになる前の乾拭きだけでもWAXが馴染んでいるぶん、
よい状態はかなり持続します。
オーソドックスですが、こうしたお手入れを一度身につけると、
あとはどんな靴でもカンタンにケア出来るようになりますよ。
ディーゼルのエンジニア・ブーツ
レディスものですが、手入れ方法は同じです。
買ったときからこのようにケアして履きおろすと
キズなど気にしなくていいですね。